職務経歴書とは、今までどのような職種や役職で働き、どのような仕事を行ってきたのかを示すための書類であり、履歴書とは異なる目的を持っています。勘違いされがちですが、履歴書において人柄や経歴と応募先の関係性、意欲などを判断することに対し、職務経歴書ではその人の強みや、実務能力、実績などを判断するために必要とされています。そのため、履歴書と職務経歴書とではある程度書き方が異なり、効果的な職務経歴書の書き方というものが存在している。
職務経歴書のよくある問題点として、情報量が多い方がいいのではないかと考えて、何枚もの職務経歴書を書くというものがあげられます。しかし、職務経歴書を採用担当者が必ずしもすべてに目を通すとは限らないうえに分かりにくい内容となってしまうことが多いのです。これらの問題点を解決するために、職務経歴書は多くても2~3枚程度にまとめることが推奨されています。
しかし、簡潔にまとめることは必要ではありますが、内容が短すぎてよくわからなくなってしまっても問題です。応募先と関わりのある経歴は具体的な業務内容や実績を含めて記入していき、関わりのない経歴は簡潔に書くことがいいでしょう。介護に関わる仕事であるならば、利用者に対して介助をどのように行っていったのか、施設におけるプログラムの作成に関わったのならばどのようなプランを立てたのか、日常的にどのような点に気を配りながら仕事を進めていったのかといった点に力を入れて書いていくと、人柄やスキルが伝わるいい職務経歴書と言えるものになります。